カンボジア Cambodia

 カンボジアは、インターバンドが最も深く関わっている国のひとつです。カンボジアは、フランスからの独立後も、ベトナム戦争、ポルポトによる独裁、長期にわたる内戦等、カンボジアの歴史は決して明るいものではありませんでした。しかし、 1990年、国連安保理は,紛争当事者からなる最高国民評議会(SNC)の設置,国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)による停戦の監視と選挙の実施などを骨子とする和平プロセスの手順を決めた枠組みを発表しました。紛争当事者もこれに合意し,SNCの設置を宣言しました。 1992年には、UNTAC部隊がカンボジアに入り、総選挙に向けた活動を開始。総選挙では民族統一戦線が第1党となり、シアヌークを国家元首とする暫定政府が7月に成立,9月には憲法を改正し,シアヌークを国王とするカンボジア王国が成立しました。1998年にも,総選挙が行われました。現在は,復興と民主化を促進するための努力が続いています。

 1998年7月に行われた総選挙はインターバンドがANFRELとの提携により選挙監視活動を行うきっかけとなり、2002年2月に行われた地方議会選挙では、ANFRELとの提携のもと、全国に展開し、監視活動を行いました。 このミッションには、東ティモールの独立の英雄で、現大統領のシャナナ・グスマン氏も参加し、アジアの民主化を支援する市民として共に活動しました。

 また、2000年12月より、カンボジアバッタンバン州、プルサット州、コンポンスプー州、タケオ州において延べ 100家族以上の除隊兵士(家族)の支援を行っています。