国際選挙監視活動

市民による選挙監視活動の意義

 

民主的な選挙の実施は国際社会から認知された国家建設、および再建への第一歩として重要な役割を担っています。紛争後の国家再建において諸外国の協力を得るためには、自由で公正な選挙に基づき、民意を反映したリーダーを選ぶ事が前提条件になっているからです。その様子を監視し、より自由で公正な選挙を行うためモラルサポートを行うことが選挙監視活動です。

選挙プロセスはまた脆弱な和平合意を持続的な平和へと発展させる役割も果たしています。人間としての尊厳、そして命さえも容易に奪われてしまう状況を打開し、リーダーを自分たち自身が選択する選挙は心理的にも意味のある行為です。

インターバンドは、1998年以降カンボジア、東ティモール、スリランカ、コソボ、バングラディシュなどに市民監視団を派遣し、アジアの民主化を推進するNGO、ANFREL(Asian Network for Free Election)と提携して活動を行っています。日本政府が派遣する選挙監視ミッションと異なり、参加者の意見を取り入れ、独自の視点で活動を行っています。

 

インターバンドによるこれまでの国際選挙監視活動

 

2011年7月 タイ タイ下院選挙(報告:小川阿部
2010年5月 フィリピン フィリピン大統領選挙
2008年4月 ネパール ネパール制憲議会選挙
2007年12月 タイ タイ下院選挙
2004年6月 インドネシア インドネシア大統領選挙
2003年7月 カンボジア カンボジア国民議会選挙
2002年10月 パキスタン パキスタン総選挙
2002年4月 東ティモール 東ティモール大統領選挙
2002年2月 カンボジア カンボジア地方選挙
2001年12月 スリランカ スリランカ選挙
2001年11月 コソボ コソボ議会選挙
2001年10月 バングラデシュ バングラデシュ選挙
2001年8月 東ティモール 東ティモール制憲議会選挙
2001年3月 ルワンダ ルワンダ地方選挙
1999年9月 東ティモール 東ティモール住民投票
1999年6月 インドネシア インドネシア選挙
1998年7月 カンボジア カンボジア選挙